PREP法で訴求力の高い文章に!ブログ記事の書き方例を解説
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オウンドメディア運営の担当者は記事を書く・管理する機会が多くなりますが、全ての担当者がライティングが得意とは限りません。
・「ライティングが苦手」
・「記事を書いているうちに、何を伝えたいのかわからなくなってしまう」
・「文章が冗長になってしまう」
ライティングに関してこのような悩みをもつ人は「PREP(プレップ)法」という文章作成のフレームワークを活用しましょう。
PREP法は「要点→理由→具体例→要点」の法則に従って文章を展開するだけで、誰でも論理的で訴求力のある文章を書ける手法です。
本記事では、PREP法の概要やメリットをふまえ、具体的な文章の書き方やブログ記事の構成方法について解説します。また、PREP法以外の文章作成手法も紹介するので本記事を参考に、論理的な文章展開を身につけましょう。
この記事の目次
PREP(プレップ)とは
PREP法とはPoint(要点)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(要点・結論)の順番でストーリーを展開する文章構成術です。
論理的かつ相手にわかりやすく伝えるためのフレームワークなので、文章を書くときだけでなく、商談・プレゼン・会議などのビジネスシーンでも応用できます。
P(Point):要点
最初のPは「要点」を意味するPointの頭文字です。まずは要点から始めることで、伝えたい内容を明確にして読者・聞き手の注意を引く効果があります。
結論を先延ばしにした文章だと、読者は話の要点がつかめずに途中で集中力が切れてしまいます。プレゼンや商談の場も同じで、冗長に説明されては「結局、何が言いたかったか」となりかねません。
一方、初めに要点を伝えれば読者の注意を引きつけて集中して読み進められます。また、最初に話の要点を持ってくれば相手にインパクトを与える効果もあります。
R(Reason):理由
PREP法のRはReasonつまり「理由」です。最初の要点に対する理由を説明します。
要点を裏付ける理由を述べることで、説得力を高める効果があります。「なぜなら~」「なぜかと言うと~」「その理由は~」などの書き出しで始めると説明しやすいのでおすすめです。
E(Example):具体例
次のステップは、E=Exampleつまり「具体例」です。
さらに理由を分かりやすくするため、具体例を用いて説明します。具体例を取り入れることで、相手がイメージしやすくなり説得力が高まります。
「たとえば~」「具体的には~」「例を挙げると~」などの書き出しを使うと良いでしょう。
P(Point):要点
具体例を用いて要点に至った理由を詳しく解説できたら、今までの内容を結論付けるために最後にもう一度Point=要点を説明します。
理由や具体例によって読者の理解が深まった状態で要点を再度説明すれば、要点に対する納得度が高まり満足感を得られるでしょう。
また、要点を2度繰り返すため読者の印象にも残ります。一方、全く同じ文章ではなく言い回しや注意点を踏まえた結論にするとさらに納得感を得られます。
PREP法を文章作成に活用する3つのメリット
PREP法はフレームだけ覚えておけば、さまざまな文章作成に活用できます。このPREP法を用いて文章を作成するメリットを3つ紹介します。
論理的な文章になり説得力が増す
PREP法の一つ目のメリットが、文章が論理的になるため説得力が増す点です。
要点→理由→例→結論の順番で展開するので、物事の因果関係が明らかになります。理由と具体例によって要点が裏付けられ、筋道だった論理的な文章になるのです。
論理的なストーリー展開は、読者の理解度が増し納得しやすくなります。文章に説得力や訴求力をもたせたいときには、このようにPREP法を用いて説明すると読者が納得しやすい文章を書けます。
文章が書きやすい
PREP法を用いると、ライティングが苦手な人でも文章を書きやすくなるメリットがあります。
ライティングが苦手な人は、どんな構成で文章を展開すればいいのかわからずに手が止まってしまうことがあります。もしくは、文章を書いているうちに軸がブレてしまって伝えたいことがわからなくなってしまう人も多いことでしょう。
しかし、PREP法を使えば、要点→理由→例→要点の順番に当てはめて書き進めれば良く、スムーズに執筆が進みます。また、自分が伝えたいことを整理しながら書けるので主張の軸もブレません。
SEO効果も期待できる
実は、PREP法で書かれた文章はSEO対策の効果も期待できるのです。
PREP法は、情報をわかりやすく伝えられる手法です。つまり、読者が知りたい情報を盛り込んだ満足度の高い記事を書けるということなのです。
Googleは検索順位を決定する際に読者にとっての有益性を重視しているため、PREP法で書かれた文章はユーザビリティが高いと判断され、高く評価される傾向があります。
PREP法の活用例
PREP法の概要やメリットについて解説しましたが、実際の文章作成に応用できるかどうか不安に感じている人もいるかもしれません。それでは、ここからはPREP法の具体的な活用例を紹介します。
短文の文章作成例
まずは短文の文章作成の具体例を紹介します。記事コンテンツでの一つの章や項などで活用できます。
<例1>
【Point】私は映画が好きです。
【Reason】なぜなら、非日常的な時間を過ごせるからです。
【Example】たとえばアクション映画を観れば、日常生活にはないハラハラ・ドキドキの展開を疑似体験できます。
【Point】だから、私は映画を観ることが好きです。
<例2>
【Point】スマホ時代の現代では、WEBサイトをモバイル対応にする必要があります。
【Reason】なぜならスマホユーザーが増加していることに伴い、スマホからのWEBサイト訪問が増えているからです。しかしパソコン用のWEBページをスマホで閲覧すると、スマホユーザーにとって非常に不便になってしまいます。
【Example】具体的には、WEBページの文字が小さくなるので読めなくなりユーザーのストレスになります。また、正しく読むには指でピンチアウトしなければならず、ユーザーの手間にもなります。
【Point】そのため、WEBサイトをモバイル対応にしてスマホユーザーにとっての利便性を高めましょう。
このようにPREP法で文章を展開すると、読者の納得感につながる説得力のある文章になります。
ブログ記事の構成例
PREP法は文章作成だけでなく、ブログ記事コンテンツの全体の構成としても応用できます。
リード文にて要点を説明し、それを裏付ける根拠(理由+具体例)を見出しごとに解説してから、最後のまとめ部分で再び要点(結論)を述べます。ちなみに、本記事もPREP法を使った構成となっています。
【Point】文章作成にはPREP法を使うと良い(リード文)
【Reason+Example】PREP法のメリットや活用例(各見出し)
【Point】やはりPREP法を使うとわかりやすい文章を書ける(まとめ)
このようにPREP法を使って記事を構成すると、スムーズな展開になり伝わりやすくなります。
記事コンテンツを作るとき、すぐに執筆に入るのではなく全体の構成を考えてから執筆に進むことが一般的ですが「どんな構成にしたらいいのかわからない」「いつも構成段階でつまずく」といった人が多い傾向です。
しかし、PREP法を意識して構成を作れば「要点を裏付けるために必要な情報は何だろう」という視点で構成を作ることができ、必要な情報を網羅したストーリー展開にできます。
PREP法を使う際の注意点
メリットの多いPREP法ですが、注意すべきポイントもいくつかあります。PREP法を使うときは、以下の注意点も意識しましょう。
展開が単調になってしまうこともある
記事コンテンツの作成において、全ての文章をPREP法にすると単調で面白みのない文章になってしまいます。
PREP法は一定の法則に従って文章を展開するため、最初から最後までPREP法の文章ばかりだと読者は飽きてしまうでしょう。
後述するPREP法以外のライティングに活用できるフレームワークも覚えて、さまざまなパターンの文章展開で読者を飽きさせない工夫が求められます。
押しが強い印象を与えてしまう
PREP法の文章は、押しが強い印象を与えてしまうこともあります。
「私はAだと思う。なぜならBだからだ。」という論理的な文章は断言しているような印象を与え、読者に対して持論を押し付けているように捉えられかねません。
オウンドメディアの記事コンテンツで自社商材を訴求する際、押しが強い印象を与えてしまうと営業感が出てしまい、読者が離脱してしまうリスクもあります。語尾にやわらかい印象のフレーズを使ったり、具体例を多めにして押しの強さを抑えたりする工夫をしましょう。
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PREP法が適していない文章もある
PREP法は全ての文章に適しているわけではありません。たとえば用語解説の記事であれば、理由となる部分は不要です。
テーマや内容によってPREP法が適しているかどうかを見極め、シーンに応じて最適な文章構成を使うことが求められます。
【補足】PREP法以外のライティングフレームワーク5選
PREP法以外にもライティングに活用できるフレームワークは多数あります。今回は5種類の文章作成術を紹介します。
SDS法
SDS法とは、Summary(要点)→Details(詳細)→Summary(要点)の順序で文章を組み立てる手法です。最初と最後で要点を繰り返しているため、PREP法と似ています。
SDS法もPREP法と同様に多用される文章構成方法ですが、PREP法とは「必ずしも理由や具体例を用いる必要がない」という点で異なります。たとえば、要点は同じでもSDS法とPREP法では以下のように内容が若干異なります。
【SDS法】
私は犬が好きです。
普段、私は飼い犬と一緒に過ごす時間が多く、なでたり散歩をしたりして過ごしています。
犬と過ごす楽しい時間によって、癒されたりリフレッシュしたりできて「また明日も頑張ろう」という気持ちになれます。
だから私は犬が好きなのです。
【PREP法】
私は犬が好きです。
なぜなら犬に癒されるからです。
たとえば、疲れているときに犬をなでると毛並みに癒されるし、気分転換をしたいときに犬と散歩をすればリフレッシュできます。
だから私は犬が好きなのです。
どちらかと言うとPREP法のほうがかた苦しい印象を受けるかもしれません。PREP法は、特にビジネスシーンに向いていると言われているため、このように論理的でかたい文章になるのです。
一方のSDS法はビジネスシーンだけでなく、ニュース番組や日常会話などでも使われているため、さまざまなライティングに活用できるでしょう。
DESC法
DESC法とは「デスク法」と読み、Describe(描写)→Express(表現)もしくはExplain(説明)→Specify(提案)→Choose(選択)と構成します。
描写の段階で現状を浮き彫りにし、表現や説明の部分で相手の共感を得て、詳しい方法を提案し選択肢を与えます。
論理的に説明するPREP法やSDS法とは異なり、読者の納得感や共感を得たいときに使われます。以下で具体的に例文を紹介します。
【Describe】しっかりとSEO対策をして、自社メディアの記事を上位表示したいですよね。
【Explain】しかし、SEOについての知識がなかったり人手が足りなかったりして、なかなかSEO対策に時間を取れない企業も多い傾向です。
【Specify】そんなときには、SEO対策ツールを活用するのがおすすめです。ツールを使えば、特別な知識がなくても高度なSEO施策を実行できます。
【Choose】ぜひツールを導入して、SEO対策をしてみてはいかがでしょうか。
DESC法では、最も伝えたいのはSpecify(提案)部分になります。いかに違和感なく提案できるかがポイントとなるので、前段階のDescribeとExpressの箇所で相手のイメージを膨らませて共感を生むことが重要です。
PASONAの法則
PASONAの法則とは、日本のマーケター・神田昌典氏が提唱するセールスライティング術です。
Problem(問題)→Agitation(煽り)→Solution(解決策)→Narrow down(絞り込み)→Action(行動喚起)の順番で文章を作成し、最終的に読者の行動を促す効果があります。
また、PASONAの法則から発展した「新PASONAの法則」もあります。
新PASONAの法則はProblem(問題)→Affinity(親近感)→Solution(解決策)→Offer(提案)→Narrowing Down(絞込)→Action(行動)の順序になります。
「A=煽り」だったのが「A=親近感」に変更になり、相手の気持ちを煽るのではなく、親近感を生み共感を持たせるようになっています。
また「SO=解決策」が「S=解決策」「O=提案」となり、解決策を示すだけでなく、より具体的な提案内容を提示して読者の購買意欲を高める効果があります。
IREP法
IREP法とはIssue(争点・問題点を示す)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論)の順番で展開する方法です。
PREP法は最初と最後に要点がありますが、IREP法では最後にのみ要点があるため、先に結論を述べたくない場合に使われます。
起承転結
起承転結は、「起」で物事の背景や事前情報を伝え「承」で導入部分に触れ「転」で話を動かし「結」で締める方法です。
起承転結は物語やストーリー性のある文章を書くときに適しており、取材記事や開発ヒストリーなどは起承転結で書くと読者を引き込む効果があります。
一方、ビジネス向けの文章では結論を先延ばしにすると軸がブレてしまうため、起承転結ではなくPREP法やSDS法を使うほうが無難です。
PREP法でのブログ記事の書き方まとめ
PREP法はPoint(要点)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(要点・結論)の順番に当てはめて文章や記事構成を展開することで、論理的で訴求力のある記事にできる手法です。
読者が欲している情報をわかりやすく説明できるためSEO効果も期待できますが、多用すると単調になったり文章によって押しつけ感が出たりするので注意が必要です。
ぜひPREP法やその他のライティング法をマスターして、高品質な記事コンテンツを作成しましょう。
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「やはりライティングが苦手」「記事作成に時間をかけられない」といった悩みをもつ人は、記事制作を外注するのも一つの手です。
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