オウンドメディア戦略で必要な記事数は何本?SEOや成果との関係性とは
- 投稿日
- 編集日
コンテンツマーケティングへの取組みが広がり、BtoB/BtoC問わずオウンドメディアを運営している企業が増加傾向にあります。
オウンドメディアでは記事によって集客を左右するため、記事執筆に奮闘している方も多いでしょう。しかし、その中でも、このような悩みに直面している担当者も少なくありません。
・なかなか記事を書けないから記事数が増えない
・毎月どのくらいの記事を公開するのが適正なのかわからない
・どのくらい記事を書けばコンバージョンにつながるの?
本記事では、オウンドメディアにおいての必要な記事数を中心に解説します。記事数がもたらすSEOや成果への影響についても紹介するので、自社のオウンドメディア運営の参考にしてください。
この記事の目次
<コンテンツマーケティング領域で実績があるUP SPICEのオリジナル資料プレゼント>
株式会社UP SPICEでは、SEO対策に特化したチェックで記事の上位表示を実現する「SEOライティングチェックリスト50」と進捗管理や記事の企画構成が効率的に行える「企画構成シート」の2つをプレゼントしています。
この機会にぜひダウンロードしていただき、自社のコンテンツ制作にお役立てください!
オウンドメディアでは月にどのくらいの記事数を書くべき?
オウンドメディアでの記事数について調べると「月に10本は必要」「月に30~50本は公開」など、多様な見解が見当たります。中には「100本書きなさい」という意見もあり、混乱している担当者も多いかもしれません。
実際に各社のオウンドメディアを確認してみると、毎日何本もアップしている企業もあれば、1日1本公開している企業や、1週間に1~2本ずつ書いている企業などさまざまです。
それでは1カ月にどのくらいの記事数が必要なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
専門的なメディアであれば本数が少なくてもOK
実は、オウンドメディアのジャンルやテーマによって必要となる記事数は異なります。
たとえば、毎日多くの記事ネタがある最新ニュース系のメディアであれば、情報の鮮度が低くなってしまうスピードも速いため、多くの記事数を公開する必要があります。
一方、特定の読者層をターゲットにしている専門性の高いオウンドメディアでは、1本の記事での集客力が見込めるため、記事数が少なくても問題ありません。専門性を高める方が今日のE-A-Tの概念からも効果的と言えるでしょう。
また、毎日記事を書いているとネタ切れを引き起こしてしまうリスクもあるため、多くの記事数を公開するのが難しいという理由もあります。
関連記事:
質が低い記事を量産しても意味がない
「記事数が多いほど、読者の流入が増える」というイメージがあるかもしれませんが、記事数が多くてもどれも質の低い記事であれば流入にはつながりません。
Googleでの検索結果の順位は、ユーザーにとって有益な情報を発信している記事を上位に表示するようなしくみになっています。これは、Googleが重要視している「ユーザーファースト」の考え方が背景にあります。
つまり、ユーザーのニーズを満たせない低品質な記事は上位表示されないのです。さらに、Googleのゲイリー氏によると、「記事のインデックス(検索結果ページへの登録)は、品質チェックに合格する必要がある」とも述べています。(※1)
量ばかり重視して質を軽んじていると、オウンドメディアの集客にはつながらないので注意しましょう。
※1:https://www.seroundtable.com/google-pass-quality-checks-for-indexing-31309.html
【補足】記事公開本数の平均は?
参考として、企業のオウンドメディア運営に関するデータを紹介します。
WACULテクノロジー&マーケティングラボが、オウンドメディアを運営している41社を対象に行った調査によると、下記のデータが出ています。
Q.直近1年の新規公開記事の月間平均本数は?
- 0本:2社
- 1~3本:8社
- 4本:12社
- 5~12本:10社
- 13~30本:2社
- 31~60本:4社
- 61本以上:3社
月に4本公開しているとの回答が多いことから、週に1本程度の記事を公開している企業が多いことがわかります。
記事数が少ないことによるメリット・デメリット
記事数が少なくても成果につなげている企業は少なくありません。記事数が少ないと、どのようなメリットやデメリットがあるのか具体的に見ていきましょう。
【メリット1】効果測定に時間をかけられる
公開する記事数が少なければ記事執筆にかけるリソースを削減できるため、効果測定に時間をかけられます。
記事を公開して終わりではなく、公開後のPV数や流入経路などを分析して、集客力の改善や新しい記事の執筆に役立てなければいけません。
しかし、効果測定対象の記事数が多かったり毎日何本も記事執筆をしたりしていると、1つの記事の効果測定にかける時間を確保できません。結果として、オウンドメディアで成果を上げられなくなってしまうのです。
【メリット2】リライトしやすい
公開した記事の効果測定をしたら、さらに集客力を高める記事にするためリライトしてブラッシュアップしていく必要があります。
リライト対象の記事数が少なければ、リライトにかける時間を削減できます。そのため、それぞれの記事の質を向上でき、少ない記事数でも集客力のあるオウンドメディアになるでしょう。
関連記事:
【デメリット1】情報の鮮度が低いと思われる
記事数が少ないとPDCAサイクルが回しやすいというメリットがある反面、デメリットとなるポイントもあります。それが、読者に与える印象です。
「月に1本しか公開しない」「3カ月間、新しい記事をアップしていない」といったメディアだと、読者は「オウンドメディアに力を入れていないから、いつの情報なのか信頼性が薄い」という印象を持ってしまうでしょう。
たとえ既存記事に手を掛けてリライトしていても、記事数が少ないことで、情報の鮮度が低く信頼性がないメディアだと思われかねないのです。
一方で、メディアの方針としてあえて記事数を少なくし、1記事1記事を丁寧に仕上げる場合は、既存記事に対して常に最新情報を反映させる必要があります。
【デメリット2】リピーターを作りにくい
公開される記事数が多いと、読者は「この企業ブログはいろいろな情報を発信してくれる」と思い、ブックマークをしたり何度も訪れたりしてくれるようになります。
しかし、公開本数が少なければ、ブックマークして何度も訪問する価値を見出だしてもらえないため、リピーターとなってくれる可能性が低くなるでしょう。
記事数が多いことによるメリット・デメリット
記事数が少ないとメリットもデメリットもありますが、記事数が多いことでもメリット・デメリットがあります。
【メリット1】集客の間口が広がる
記事数が多いと、それだけ集客の間口が広がるというメリットがあります。
記事を書く際には選定したキーワードに沿い、読者にとって有益な内容となる記事を執筆します。記事数が多いほどさまざまなテーマやキーワードを取り扱うことができ、それぞれの課題を抱えた読者層にリーチできるのです。
たとえばキーワードAに沿った記事しかない場合は、Aの課題を抱えた読者しか流入してきません。しかし、キーワードAだけでなくキーワードB/C/D…で執筆した複数の記事があれば、それぞれのニーズを持つユーザーの流入が期待できます。
【メリット2】リピーターを作りやすい
公開する記事数が多ければ読者は「新しい記事を読みたい」「公開されたらすぐに読みたい」と思い、何度も訪れるようになります。
結果として「この企業は価値のある情報を届けてくれる」という印象にもつながり、エンゲージメントの向上や売上増加にも寄与するでしょう。
関連記事:
【デメリット】効果測定やリライトの負担が大きい
記事数が多いとメリットがある一方で、思うように作業が進まないといったデメリットも生まれやすくなります。
効果測定やリライトの対象となる記事数が多いほど、負担が大きくなってしまうのです。たとえば、1本の記事の効果測定とリライトに平均30分かかるとすると、10本完成させるのに5時間かかってしまう計算になります。
記事のメンテナンスに時間がかかれば、新しい記事を書く時間もなくなってしまうでしょう。
記事数とSEOの関係は?
オウンドメディアを運営していると、自社の記事コンテンツの検索順位は気になるもの。上位表示されれば、それだけ集客の可能性も高まるため、SEOを意識している担当者も多いことでしょう。
では、記事数はSEO効果に関係するのでしょうか。
記事数が多いほど評価されるわけではない
記事数が多いことは、Googleの評価には直接的に関与しません。
なぜなら、Googleは読者にとっての有益性を評価の基準としているため、記事数の多さと有益性は関係がないためです。
確かに記事数が多いほどさまざまな読者のニーズを満たすことができるのは事実です。しかし記事数が多くても、どれも似たような記事だったり内容が薄かったりすると読者にとって有益であるとは言いかねます。
重複コンテンツを見なされることもある
記事数が多いと、内容によっては重複コンテンツと見なされる可能性もあります。
重複コンテンツは悪意がないと見なされれば処罰されませんが、悪意がないと証明することは難しいため、意図せずペナルティの対象となる可能性があるのです。(※2)
重複コンテンツと見なされそうな類似した記事コンテンツは作成しないように注意しましょう。
質の高い記事を複数発信するのは効果的
単に記事数が多いだけではGoogleの高評価にはつながりません。しかし、記事の質をレベルアップさせるだけで、Googleからの評価には大きな影響を及ぼします。
質の高い記事を複数発信すれば、Googleから高く評価される記事数も増えることになります。
その結果「質の高い記事が多いサイト」と判断され、ドメインパワーも強くなりSEO効果が高まるでしょう。
読者にとって価値ある情報を発信するのが効果的
それでは「質の高い記事」とはどのような記事を言うのでしょうか。
Googleはユーザーファーストを重要視しているため、読者の課題を解決できる価値ある情報を評価します。つまり読者にとって有益性の高い情報が書かれた記事こそ、質の高い記事と判断されるのです。
SEO効果を高めたいのであれば、やみくもに記事数を増やすのではなく、読者にとって有益性の高い情報の記事をたくさん書くことがポイントとなります。
また、オウンドメディアのテーマに沿ったキーワードで記事を展開していくのがおすすめです。テーマが一貫しているので、読者に「欲しい情報はもちろん、テーマのジャンルに関連した有益な情報を得られる」と認識してもらいやすくなります。
オウンドメディア戦略で成果につなげるためには
改めて、オウンドメディア戦略で成果を出すためのポイントをまとめます。
間口を広げるためにある程度の記事数は必要
記事数はSEO効果と直接的な関係はありませんが、集客の間口を広げるためにもある程度の記事数は必要です。
多様な切り口の記事があることで、さまざまな課題を抱えた読者の流入を誘導できるでしょう。
また、読者のエンゲージメントを高めてリピーターを増やすためにも、検索ボリュームやユーザーのニーズに相当する量の記事数は必要となります。
量だけでなく質も意識する
記事数だけでなく、記事の中身もこだわりましょう。
読者は何かしらの意図(インテント)を持ってキーワードで検索を行い記事にたどり着いているため、それぞれ課題や悩みを抱えています。そのため記事の内容が低品質だと「読む価値がない」と判断されてしまうのです。
低品質な記事はGoogleからの低評価にもつながり、結果として検索結果にて上位表示されずPV数も伸びないという事態に陥ります。
質の高い記事を多く発信するのが最も効果的
これらをまとめると、質の高い記事を多く発信するのが最も効果的であると言えます。
検索結果で上位表示される記事が多ければ、それだけ流入してくる読者も増やせます。読者も「この企業ブログは有益な情報ばかりだから、これからも読みに来よう」と思い、エンゲージメントが高まってリピーターとなります。
そうなるとGoogleは「このWEBサイトは読者にとって好評だから高く評価しよう」と判断し、さらに検索順位が上がるという好循環になるのです。
質の高い記事制作はUP SPICEまで
質の高い記事の量産は高い集客効果を見込めますが、多大なリソースがかかるため骨が折れる作業だということも事実です。
記事の量も質もこだわりたい人は、ぜひ弊社、株式会社UP SPICEにご相談ください。
UP SPICEでは記事制作代行サービスを提供しており、クライアント様のオウンドメディアにおける記事執筆を代行・支援しています。
さまざまなジャンルに対応した経験豊富なライターたちが所属しているため、あらゆるテーマの記事執筆が可能です。
質の高い記事の数を増やしたい人は、ぜひお問い合わせフォームからご連絡ください。
<コンテンツマーケティング領域で実績があるUP SPICEのオリジナル資料プレゼント>
株式会社UP SPICEでは、SEO対策に特化したチェックで記事の上位表示を実現する「SEOライティングチェックリスト50」と進捗管理や記事の企画構成が効率的に行える「企画構成シート」の2つをプレゼントしています。
この機会にぜひダウンロードしていただき、自社のコンテンツ制作にお役立てください!
Popular Articles 人気の記事
Sorry. No data so far.