【初心者必見】Instagram広告とは|種類・効果・注意点を解説
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世界的にSNSの利用者数は増えており、もちろん日本でもさまざまなSNSが活用されています。検索エンジンではなくSNSから情報収集するユーザーも増加傾向であり、SNSはWEBマーケティングの手段としての有効性を高めています。
そのようななかで、今まで主流だったリスティング広告やディスプレイ広告などのインターネット広告から、SNS広告に切り替えている企業も拡大しています。
SNS広告のなかでも特に視覚的な訴求力が強いのがInstagram広告。画像や動画などでユーザーにアピールできる広告です。
今回はInstagram広告を始めたいと思っている人に向け、Instagram広告の種類や効果について解説します。ぜひ自社のInstagram広告運用の参考にしてください。
この記事の目次
Instagram広告とは
Instagram広告とは、人気SNS「Instagram(インスタグラム)」の中に出稿できる広告です。
ディスプレイ広告やリスティング広告などのWEB広告はクリックされないことが多く、費用対効果が見込めないことも少なくありません。
しかし、Instagram広告をはじめとするSNS広告は、ユーザーがつながっているアカウントの投稿に自然なかたちで差し込まれるため、広告色を薄めてユーザーの目に留まります。
SNS広告にはFacebook広告やTwitter広告などがありますが、Instagram広告は「画像や動画などを投稿する」という特性を活かし、視覚的な訴求力が高い広告を配信できます。
Instagramの特徴
Instagramは日本では「インスタ」と呼ばれて親しまれているSNSです。Instagramを運営しているのはFacebook社ですが、Facebookとは特性が異なります。
Instagramの最大の特徴は、画像や動画などビジュアル要素を投稿する点です。おしゃれな写真の投稿が流行したことから、Instagramに投稿するための写真映えする被写体を「インスタ映え」と呼ぶようにもなりました。
また投稿する際には「#(ハッシュタグ)」を活用します。ハッシュタグは検索用のキーワードとなり、Instagram内でハッシュタグ検索をして情報収集するユーザーも多く見受けられます。
Instagramにはさまざまな機能がありますが、主な機能は以下のものです。
- タイムライン:自分やフォローしているアカウントの投稿が一覧で表示する機能
- ストーリーズ:24時間経てば自動で消える投稿
- リール:30秒までの動画を作成・投稿できる機能
- IGTV:長尺動画を作成・投稿できる機能
- 発見タブ:虫眼鏡アイコンのページを開くと、自動でユーザーの興味・関心のある投稿が表示される機能
Instagramのユーザー層
Instagramを利用しているユーザー層は、総務省による令和2年度の調査で最新のデータが明らかになっています。
全年代でのInstagram利用率は42.3%であるのに対し、10代69.0%、20代68.1%、30代55.6%となっています。40代からは40%を切り、年代を重ねるごとに利用率が低下していることからも、Instagramは10~30代であることがわかります。
また、男性35.3%、女性49.4%となっており、Instagramユーザーには女性のほうが多い傾向です。
このことから、Instagram広告は10~30代の女性をターゲットにすると効果が高いと言えるでしょう。
(参考:令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書|総務省情報通信政策研究所)
Instagram広告の特徴・効果
Instagramは他のSNSとは異なる特性を持っているため、Instagram広告特有の特徴やメリットがあります。
低予算でも運用できる
Instagram広告は1日1ドル(約100円)から出稿できるので、低予算での運用が可能です。広告に充てる金額は自社で設定でき、費用対効果を見ながら柔軟に広告費を設定できます。
当然のことながらあまりに広告費が低すぎると充分な効果は得られないですが、競合が少ない業種や商材であれば低予算でも問題なく運用できる可能性もあります。
他のWEB広告は膨大なコストがかかることも珍しくないので、広告費の予算が確保しにくい場合はInstagram広告を検討するのも一案です。
ターゲティングの精度が高い
InstagramはFacebook社が運営しているため、Facebook広告と同様にターゲティングの精度の高さが特徴です。
ターゲティングをせずに広告を配信すると、より多くのユーザーに情報を届けることはできますが、自社の顧客層ではないユーザーにも配信されてしまいコストばかりかさんでしまいます。限られたコストを使って効率的に広告を配信するためには、ターゲティングは欠かせません。
Instagram広告では、性別・年代・位置情報などの個人データやユーザーの関心事項、ユーザーの過去の行動履歴(購買履歴やデバイスの閲覧履歴)などに合わせて配信可能。細かくターゲティングすることにより、狙ったユーザー層に対しダイレクトにアプローチできるのです。
広告の種類が豊富
Instagramには写真や動画などの投稿にくわえ、ショッピングやアンケートなど多彩な機能が搭載されています。つまり広告の配信面もそれだけ多くの種類があり、より成果につながる広告出稿ができます。
ターゲットや商材に合わせて広告の種類を変え、複数の広告を併用するのもおすすめです。
CTAボタンの種類が豊富
広告を配信したユーザーをアクションに誘導するため、広告にはCTA(コール・トゥ・アクション)ボタンを設置するのが一般的です。
Instagram広告のCTAボタンは「購入する」「詳しくはこちら」「登録する」など、多様な種類があります。自社商材に合わせた適切なCTAボタンを使って、ユーザーの行動を促しましょう。
投稿を広告に変換できる
「広告の作成は難しそう」と思う方も多いかもしれません。そのような人こそInstagram広告が最適です。Instagram広告は、フィードやストーリーズにある既存の投稿を広告に変換する機能があります。
先にSNSマーケティングを始めてInstagramの自社運用をしている場合、既存コンテンツを無駄にすることなく広告として再活用できるため便利です。
視覚的な訴求ができる
Instagramは画像や動画などビジュアル的な要素を重視するSNSです。つまり視覚的な訴求は効果的な商材ほど、大きな成果が期待できます。
たとえば、食品やグルメなどはシズル感を演出できますし、ファッションやメイクなどはユーザーが「真似てみたい」と思うきっかけになります。また宿泊施設や観光地、インテリアなども視覚的な訴求は大きな効果を生むでしょう。
Instagram広告が表示される配信面
Instagram広告は、ユーザーがフォローしているアカウントの投稿の間に差し込まれるので、自然なかたちでリーチできます。Instagram広告が表示される配信面は、以下の種類があります。
フィード
Instagram広告はフィードに表示されます。フィードとは通常の投稿画面で、ユーザーがフォローしているアカウントの投稿がタイムラインで表示されるページです。
他のユーザーの投稿の間に広告が表示されるため、不自然にならないよう広告色を抑えたコンテンツを作りましょう。ハッシュタグも設定できます。
Instagramユーザーはハッシュタグで検索する傾向が強いため、ハッシュタグを積極的に使うのがおすすめです。
ストーリーズ
24時間で投稿が消えるストーリーズにも、広告を配信できます。
スマートフォンに合わせた縦長のサイズの画像もしくは動画なので、スマホユーザーへの訴求に最適です。
画像もしくは動画は15秒間流れるため、ユーザーが気軽に視聴できるのがメリット。短時間でアピールできるようコンテンツを工夫する必要があります。
発見タブ
虫眼鏡アイコンの発見タブのページにも、Instagram広告を表示できます。
発見タブはユーザーがまだフォローしていないアカウントの投稿が表示されるため、新しい情報やアカウントを探しているユーザーが利用する機能です。そのため発見タブで広告配信すると、積極的に情報収集をしているユーザーにリーチできます。
リール
動画広告で訴求したい場合はリール広告も一つの手。リール広告は2021年6月に正式にローンチした機能なので、今後アップデートも予想されます。
最大30秒間の表示が可能なので、ストーリーズよりも長めの動画での訴求におすすめです。
ただし興味のないコンテンツだった場合、ユーザーがすぐにスキップしてしまう懸念もあります。離脱しないようなコンテンツ制作が求められます。
(参照:Instagramリール広告のご紹介: ビジネスを拡大して新規顧客にリーチする)
Instagram広告のフォーマット
Instagram広告は画像や動画など視覚性の高い要素で訴求できます。広告として配信できるフォーマットは以下の種類です。
画像(写真)
画像や写真のシンプルな広告フォーマットです。ビジュアルの良い、いわゆる「インスタ映え」する写真を使うとユーザーの目を惹くことができます。
テキストの文字数は、見出しが最大半角40文字、メインテキストは最大半角125文字です。それ以上の文字数も入力できますが、途中で見切れてしまう可能性もあるためなるべく文字数を抑えましょう。
動画
写真だけでは伝えられない魅力を伝えるのにおすすめなのが動画です。より訴求力を高めますが、手軽にスキップできてしまうので魅力的に作りこむ必要があるでしょう。
商品・サービスの使い方、レシピの作り方などのハウツー動画もおすすめです。
カルーセル
カルーセルフォーマットを使用すると、最大10点の画像や動画を表示できるようになります。1つの商品をさまざまな角度から訴求したり、複数の商品を紹介したりする際に使われます。
それぞれのコンテンツに別々のリンクを付けられる点もメリットです。
ストーリーズ
スマホで閲覧したときにフルスクリーンで表示されるストーリーズ。他のユーザーのストーリーズ投稿の間に広告が表示されるため、自然なかたちで差し込まれます。
ストーリーズは若年層ほど活用している傾向があると言われているため、若年層向けの商材ほど効果が期待できるでしょう。
リール
最大30秒の動画で訴求できるのがリールです。ストーリーズ広告と同様に、スマホで閲覧した際にフルスクリーンで表示されます。
ショッピング広告
ショッピング広告は「商品タグ付き広告」とも言い、フィード投稿のみで適用される広告フォーマットです。通常の投稿にタグを付け、ECサイトの商品購入ページへ誘導できます。
画像で購買意欲を高められると自然なかたちで購入を促せるため、コンバージョンにつながりやすいフォーマットです。
コレクション広告
商品のカタログを作れるのがコレクションフォーマットです。複数の商品・サービスを紹介できます。メインの画像もしくは動画の下に紐づくかたちで、商品・サービスが並んで表示されます。
アイテムをタップすると詳細が表示されたり購入ができたりするため、より高い訴求力が期待できます。
アンケート広告
Instagram広告のフォーマットにはアンケートもあります。アンケート広告はストーリーズで配信可能です。質問に対しユーザーは2択で投票でき、ユーザーも楽しく参加できるコンテンツです。
通常の広告は一方通行の配信になりがちですが、アンケート広告は双方向のコミュニケーションができます。
ブランドコンテンツ広告
インフルエンサーや有名人などのクリエイターとパートナー提携している場合、企業はクリエイターにブランドコンテンツタグの利用を承認できます。
クリエイターは企業やブランドなどをタグ付けして投稿します。
通常、投稿内容の成果はアカウント保有者しか測定できません。しかし自社のタグが付けられたブレンドコンテンツ広告は、クリエイターだけでなく企業も効果測定が可能です。
Instagram広告配信の始め方
次は、Instagram広告の始め方について紹介します。
Instagram広告はFacebook広告と同様の手順で配信できるため、すでにFacebook広告を運用している場合は比較的取り組みやすいでしょう。
Facebookビジネスページを作成する
Instagram広告を始めるには、Facebookの広告マネージャを使いますが、そのためにはビジネスアカウントのFacebookページを作成する必要があります。
FacebookページがあればFacebook上でも施策を行えるようになるため、作成しておくと後々便利です。
Instagramアカウントを用意し連携する
次は広告配信で利用するInstagramアカウントを用意しましょう。InstagramアカウントはFacebookページに連携します。
Instagram広告の配信にはInstagramアカウントがなくてもFacebookページがあれば可能です。しかし広告に対するコメントへの返信ができないため、SNSマーケティングを行うことを考えるとアカウントを作成しておいたほうが良いです。
広告マネージャで広告を作成する
広告マネージャを開き、Instagram広告を作成します。
まずは広告の目的を「ブランドの認知度アップ」「アプリのインストール」などの種類のなかから選択します。それからは項目に沿ってターゲティング、予算、掲載期間、CTAなどを設定していきましょう。
ちなみに、広告に使用する画像や動画は事前に作成しておく必要があります。ユーザーの目を惹くよう作成しましょう。
Instagram広告配信時の注意点
Instagram広告を配信する際には、成果につなげるために以下の注意点を意識しましょう。
広告ポリシーを十分に確認する
Instagram広告を配信する前には、必ず広告ポリシーを確認しましょう。確認が不十分だと知らないうちに広告ポリシーに違反してしまい、審査が通らなくなってしまいます。
Instagram広告はFacebook広告と同じポリシーが適用されています。
違法な製品・サービスや危険物質、差別行為や成人向けコンテンツなどが違反とされていることはおおかたの予想がつくと思いますが、それ以外にも細かく規定されているため注意が必要です。
たとえば不適切な表現や文法・句読点の誤りはポリシーに違反します。広告出稿の際には、テキストの誤字・脱字や記号の使い方などを確認してください。(参照:広告ポリシー)
また、Instagramのコミュニティ規定にも準拠している必要があります。Instagramを利用するうえで心がけなければいけないポイントばかりなので、こちらも確認しておきましょう。(参照:コミュニティガイドライン)
ビジュアル要素を重視する
Instagramは視覚的な要素が強いSNSです。フィードではクリックしなければテキストが表示されないため、どれだけ視覚的に訴えられるかでクリックされるかどうかが決まります。
またストーリーズやリールは気軽にスキップできてしまうため「つまらない」と思われてしまうとすぐに離脱されてしまいます。
ファーストインプレッションで目を惹けるよう、ビジュアル要素を重視した広告物を作成しましょう。
画像サイズや動画の長さに注意する
Instagram広告では、フォーマットによって推奨されているサイズや形式が異なります。
たとえば画像でフィード広告を配信する場合、画像は正方形・横型・縦長のいずれかである必要があります。そして、それぞれ推奨される最小解像度・最大解像度が規定されています。
またフィードで表示できる動画広告の長さは最大60分ですが、リールでは最大30秒です。
このような違いを知らずに画像や動画を作ってしまうと、サイズや長さが当てはまらずに適切に配信できません。それぞれの違いについて事前に理解してから、広告の素材を作成しましょう。
最適な目的とCTAボタンを選択する
Instagram広告を出稿する際には、その広告の「目的」を選択しなければいけません。目的は広告出稿の方向性を決めるものなので、慎重に選択しましょう。
たとえば「トラフィック(ウェブサイトへのクリック数またはアプリストアへのクリック数)」と「コンバージョン(ウェブサイトでのコンバージョンまたはアプリ内コンバージョン)」は似ているように思えますが、クリックだけなのかコンバージョンまでつなげるのかが異なります。
これらの違いを理解して設定しなければ、充分な効果が出ないでしょう。
またInstagram広告は豊富な種類のCTAボタンから選択できますが、適さないボタンを選択してしまうとユーザーの行動を促せない可能性もあります。種類が豊富だからこそ、一つひとつのCTAについての理解が求められます。
CTAボタンと自社広告との相性を考え、適切なボタンを設定しましょう。
まとめ
Instagram広告は視覚的な訴求力の高い広告です。自然なかたちでアピールできる点や、精度の高いターゲティングで狙ったユーザーに的確に広告を届けられる点もメリットと言えます。
ただし、他の投稿に埋もれてしまわないような目を惹く広告素材を作ったり、目的やCTAを理解して設定したりしなければ、充分な効果は得られません。
まずはInstagramというSNS特有の機能や特徴を理解してから、自社の広告方針を決めましょう。Instagramを自社で運用するInstagramマーケティングから始めてみるのもおすすめです。実際に使うことで機能や特徴を理解できます。
また、Instagramのユーザー数の増加に伴い機能面のアップデートも盛んなので、最新情報も敏感にキャッチアップしましょう。
しかしながら、Instagram広告はある程度のスキルや知識がなければ運用が難しく、初心者で挑戦するのは勇気が出ないかもしれません。また、広告に使用する素材を作成するためのリソースが自社にはないという人もいるでしょう。
株式会社UP SPICEのInstagram広告運用代行サービス
弊社、株式会社UP SPICEではInstagram広告の運用代行を行っています。運用支援で培ったノウハウを活かし、成果につながるInstagram広告運用をサポートします。
広告素材の制作から配信、さらに効果測定まで総合的にサポート。もちろん素材の作成など、部分的なご依頼でも構いません。Instagram広告以外にも、FacebookやTwitterの広告も承っております。
また、WEB広告だけでなくオウンドメディアや自社ECサイトへの集客も支援しています。検索エンジンで上位表示されるSEO効果の高いコンテンツ制作を得意とし、ユーザーのニーズにマッチしたメディアを作り上げます。
広告とSEOの併用によりさらに高い効果が期待できるため、どちらか一方に注力するのではなく、どちらも適切に運用しましょう。
Instagram広告をはじめとするSNS広告、そしてオウンドメディア運用やSEO対策など、WEBマーケティングの総合的なサポートはぜひUP SPICEにご相談ください。お問い合わせは以下のフォームから受け付けております。
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