Googleアナリティクスの過去データが消える⁈ Web担当者必見 無期限データ保存の設定ガイド

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UPSPICE 編集部
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最近、Twitterのトレンド入りでも話題になっている「グーグルアナリティクスデータ」。
なぜ話題になっているのか知っていますか?
Googleが無料で提供しているアクセス解析ツール「Google アナリティクス」のデータの保持機能が、2018年5月25日より有効になると発表があったからです。つまり、この機能はGoogleアナリティクスのデータ保持期間を設定するということが可能になるということ。それにより影響が及ぶ可能性があるので、話題になってるのですね。
現在、デフォルト設定は26ヶ月(2年2か月)になっています。つまり、設定をしないと自動的に2018年6月中に26か月以前(2016年2月より前)の過去データがすべて削除されてしまうということです。

この記事の目次

最近、Twitterのトレンド入りでも話題になっている「グーグルアナリティクスデータ」。
なぜ話題になっているのか知っていますか?

Googleが無料で提供しているアクセス解析ツール「Google アナリティクス」のデータの保持機能が、2018年5月25日より有効になると発表があったからです。つまり、この機能はGoogleアナリティクスのデータ保持期間を設定するということが可能になるということ。それにより影響が及ぶ可能性があるので、話題になってるのですね。

現在、デフォルト設定は26ヶ月(2年2か月)になっています。つまり、設定をしないと自動的に2018年6月中に26か月以前(2016年2月より前)の過去データがすべて削除されてしまうということです。

でも、ご安心ください!
過去データを消滅させずに、現状を維持する方法があります。
それでは、設定方法を徹底して解説します。

そもそもGoogleアナリティクスのデータ保持期間はどれくらい?

まずアナリティクスで過去のデータを確認してみました。


2018年4月19日現在、2014年1月までのデータを確認することができました。
過去のデータがあればあるほど、過去の施策の結果を対比させて比較検証する際に、なにかとヒントを得たり改善のために参考になりますよね。

しかし今回、その過去データの保持期間がGDPRにより変更されることになりました。

GDPRがGoogle アナリティクスに及ぼす影響とは

GDPRとは、General Data Protection Regulationの略で、2018年5月25日にEAA(欧米経済圏)で施行される個人情報保護のための新しい法律、「EU一般データ保護規則」のことです。

GDPRの目的は、EEA内の各人が自身で自身の個人データをコントロールする権利を保障することと言われています。
多様な加盟国で成り立つEUでは、違反した場合の制裁強化や遵守できるシンプルなルールの整備や統一化が必要になります。

また現行法であるデータ保護指令(Directive 95/46/EC)では、具体的な個人データの規制はEUの各加盟国法に委ねられているため、各国間での差異があり、ビジネス上の障害となっていることからルールの統一が必要となっていました。

さらにグローバル化する個人データの移転や処理、保管が進むなかで、プライバシー保護の強化と利用に関するルール整備、制裁の強化による法令遵守と適正管理が必要でした。

今回、Googleでも「一般データ保護規則」の要件を満たすための取り組みとして、今回の対応となったようです。

Googleからの通知メールのタイトルは「要対応」だった!

2018年4月12日に、Googleアナリティクスを利用している方には以下のタイトルの英文メールが届いたかと思います。

[Action Required] Important updates on Google Analytics Data Retention and the General Data Protection Regulation (GDPR)

 

[Action Required] とは、要対応という意味です。しかしタイトルが英語なので、メール本文には目を通さなかったり、本文を見ても内容がわからなかった方がほとんどではないでしょうか。

原文のGoogle翻訳は、以下のとおりです。
※これは2018年3月23日付のお知らせの翻訳版です。

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お客様

Google ではこの 1 年間、2018 年 5 月 25 日に施行される新しいデータ保護法「一般データ保護規則」の要件を満たすための取り組みについてお伝えしてきました。一般データ保護規則は欧州の企業のほか、欧州経済地域(EEA)のユーザーによってアクセスされるサイトやアプリでオンライン広告やオンライン測定のソリューションを利用している欧州以外の企業に適用されます。
お客様と Google の双方が新しい要件を満たすことができるよう、本日は「EU ユーザーの同意ポリシー」の更新のほか、Google の契約条項やサービスでの変更点など、一般データ保護規則への Google の対応について詳しく説明いたします。

更新予定の「EU ユーザーの同意ポリシー」
Google のEU ユーザーの同意ポリシーは、一般データ保護規則の新しい法的要件を反映するために現在更新中です。更新版では、欧州経済地域のエンドユーザーに情報を開示し、かかるエンドユーザーから同意を得ることについて、お客様の責任が明確に示されます。たとえば、お客様は本ポリシーに基づいて、パーソナライズド広告のデータ(オーディエンス リストを作成するためのリマーケティング タグなど)の収集や、法律で義務付けられる場合の Cookie(コンバージョン タグなど)の使用について、ユーザーから同意を得る必要があります。このポリシーは、全世界的に、Google のほとんどの広告サービスと測定サービスの契約に組み込まれます。

契約での変更
Google は昨年 8 月から多くのサービスの契約条項を更新し、新しい法律の下での Google の立場をデータ処理者またはデータ管理者のいずれかとして示しています(Google 広告サービスの全分類をご覧ください)。一般データ保護規則に関する新しい条項は Google とお客様の契約を補完するものであり、2018 年 5 月 25 日に発効します。
一般データ保護規則に関する条項は、世界中の AdWords のお客様を対象として利用規約に組み込まれています。まだお済みでない場合は、アカウントからこの規約に同意してください。Google は、AdWords カスタマー マッチと店舗売上(直接アップロード)ではデータ処理者となり、AdWords のその他のサービスについてはデータ管理者となります。
DoubleClick と Google アナリティクス(GA)スイートをご利用のお客様は、アカウントからデータ処理の条項をご確認のうえ、同意していただけます。欧州経済地域で Googleアナリティクスをご利用のお客様を対象とする規約には、データ処理の条項がまもなく含まれるようになります。欧州経済地域以外で Google アナリティクスをご利用のお客様と、Google アナリティクス 360 をご利用のすべてのお客様は、Google アナリティクスの管理画面でこの条項に同意していただけます。
Google サービスの利用にあたって Google と契約されていない場合は、お客様の契約当事者に詳細をお問い合わせください。

サービスでの変更
Google は一般データ保護規則を遵守し、お客様がこの規則を遵守できるようにサポートするため、次の取り組みを行います。
サイトやアプリで欧州経済地域のユーザーへの広告の配信や測定を行う第三者をサイト運営者またはパブリッシャーが指定したり、パーソナライズド広告以外の広告を表示したりできるよう、広告が表示されるサイト運営者またはパブリッシャーのサイトのネットワーク全体でいくつかの変更を行います。
一般データ保護規則に基づいて加盟各国で個別に定められた年齢に満たない子供の個人情報の収集を制限するために、必要な措置を講じます。
広告データ保持の方法を統一し、Google アナリティクスをご利用のお客様がデータの保持と削除を管理できるよう新しい設定を提供します。
IAB Europe などの業界団体との連携を含め、サイト運営者またはパブリッシャーのための同意に関するソリューションについて検討します。

詳細
データに関する Google のプライバシー ポリシーと取り組みについては、privacy.google.com/businessesでご確認いただけます。また、データ処理とデータ管理に関する条項もご確認ください。
この更新についてご不明な点がございましたら、お客様のアカウント担当チームにご連絡いただくか、ヘルプセンターからお問い合わせください。今後も数週間のうちに、Google のプランに関する詳しい情報をお知らせしてまいります。
なにとぞよろしくお願い申し上げます。

Google チーム
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Google アナリティクスのデータ保持期間を無期限に設定するには

では、どうしたらデータ保持期間の設定を変更できるのか、具体的に設定方法を説明します。

①アナリティクスにログイン

※アナリティクスの設定方法についてはこちら

アナリティクスのログインはこちら ↓
https://www.google.com/intl/ja_ALL/analytics/

アナリティクスにログインする際は、確認したいサイトのGoogleログインアカウントでログインします。

ログインすると、上部に「先日導入された新しいデータ保持の設定により、2018 年 5 月 25 日からのデータが影響を受ける可能性があります。設定をご確認のうえ、必要な変更を加えてください」と書かれたアラートを確認できます。

②左メニューの「管理」よりアカウント選択へ

ホーム画面より『管理』をクリックする。

③アカウントより設定したいアカウント選びましょう

『アカウントを選択』をクリックし、設定したいアカウントを選択する。
※複数アカウントを管理している場合は、設定したいアカウントを選択してください。

④アカウント内の該当プロパティを選びましょう

『プロパティを選択』をクリックし、設定したいプロパティを選択する。
※設定には、プロパティの編集権限が必要になります。編集権限がない場合はサイト管理者に編集権限を付与してもらうか、設定を依頼してください。

⑤プロパティ内のデータの保持より、データ保持の期間を設定しましょう

『トラッキング情報』をクリックする。

『トラッキング情報』の中の『データ保持』をクリックする。

⑥トラッキング情報から、データ保持を選択しょう

『ユーザーデータとイベントデータの保持』をクリックし、『自動的に期限切れにならない』を選択する。

ユーザーデータとイベントデータの保持を選択すると、デフォルトが「26か月」となっています。ほかにも「14か月」「38か月」「50か月」「自動的に期限切れにならない」を選ぶことができます。

過去のデータをより多く残したい場合は、「自動的に期限切れにならない」を選択しておきましょう。

また「新しいアクティビティをリセット」という項目があり、こちらはデフォルトで「オン」になってますが、こちらはそのままで大丈夫です。

「新しいアクティビティをリセット」って、そもそもなに?

「?」にマウスオーバーをすると以下の説明が出てきますが、意味がわかりにくいですよね!

要するに、どのユーザーがサイトに訪問したかをcookieを元にユーザー識別子する設定です。

「オフ」だと、初回訪問から保持期間を過ぎるとユーザー識別子がリセットされて、新しいユーザーとしてカウントされます。
「オン」だと、初回訪問でなく最終訪問から保持期間までのユーザー識別子が更新されます。

ただし保持期間が期間は不明なので、これはこれから調査は必要ですね。

まとめ

今回のGoogleのメールを一言でいうと「GDPRという法律が施行され、Googleアナリティクスも変わるから、必要に応じて対応してくださいね」ということですね。

ポイントをまとめると、

  • GDPRの施行日が2018年5月25日。
  • それに伴いGoogleアナリティクスのデータ保持期間を設定することが可能になる。
  • 設定した保持期間は、2018年5月25日に有効になる。(4月19日現在、設定可能)
  • 設定をしないと2018年6月中に、自動的に26か月以前(2016年2月より前)の過去データがすべて削除される。
  • データ保持設定を確認し、必要に応じて変更する必要がある。
  • EU圏内ユーザーを対象としたサービスがないかを法務部や関係部署に確認する必要がある。
  • 社内のGoogleアナリティクス管理者が設定した期間を過ぎると、ユーザーのデータやイベントを自動的に消去するという設定になる。

(ただし、これらの設定は集計データに基づくレポートには影響しない)

併せてGoogle公式ページに記載されている内容もご覧ください。

※アナリティクスヘルプ:データの保持

https://support.google.com/analytics/answer/7667196

 

今後のサイト改善などに役立てるために、データをできるだけ長く保全することをおすすめします。そしてPDCAを回していきましょう。

 

<文・コンテンツマーケティング部編集>

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