Google検索のオートコンプリート機能とは?SEOへの活用方法を解説
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Googleで検索をする際、文字を入力するとキーワードが予測表示されます。これは「オートコンプリート」と言い、入力の手間を省いて効率的に検索をするための便利な機能です。
このオートコンプリート機能はユーザーにとっての利便性だけでなく、記事制作やサイト運営などでも役立てることができます。
そこで今回は、Google検索でのオートコンプリート機能の特徴をふまえ、SEOへの活用方法について解説します。またサイト構築や商品開発などにも活用できるため、さまざまな用途を理解してオートコンプリートを活用しましょう。
この記事の目次
Google検索のオートコンプリート機能とは
Google検索におけるオートコンプリート機能とは、検索窓に文字を入力すると検索候補となるキーワードが自動で予測表示される機能です。
予測表示される語句やフレーズは、ほかのユーザーの検索結果やトレンドなどさまざまなデータから分析されて表示されます。
検索したいキーワードをすべて入力しなくても自動で表示されるため、ユーザーは入力の手間を省くことができ、ユーザーの利便性が向上します。またオートコンプリートで表示されるキーワードは、多くのユーザーが検索しているキーワードやトレンドのキーワードなどから予測されているため、コンテンツ制作などのSEO施策にも役立てられます。
オートコンプリート導入の目的はユーザーの時間節約
Googleは「ユーザーファースト」を掲げており、その理念を実現するために複数の施策を行っています。オートコンプリート機能もそのうちの1つで、ユーザーの利便性向上のために搭載した機能です。以下は、Googleが提示しているオートコンプリートによるメリット(※1)です。
モバイルユーザーは入力が難しい小さな画面でも、簡単に検索できる
タイピングが平均約25%削減される
累積で、1日あたり200年以上のタイピング時間を節約できると見積もっている
このようにオートコンプリートによりユーザーは入力の手間を減らし、検索にかかる時間を削減できるのです。
(※1)https://blog.google/products/search/how-google-autocomplete-works-search/
オートコンプリート予測の生成方法
Googleは、検索サービスでのオートコンプリートで予測表示するキーワードをどのように決めているのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
オートコンプリートで表示されるキーワードは、検索するユーザーだけでなくほかのユーザーの検索履歴など、さまざまな要素を分析するアルゴリズムによって予測されています。オートコンプリートに影響する主な要素を以下で紹介します。
参考:
https://blog.google/products/search/how-google-autocomplete-works-search/
https://blog.google/products/search/how-google-autocomplete-predictions-work/
実際にGoogleで多くのユーザーが行った検索クエリ
Google検索において、多くのユーザーが実際に検索したクエリを基にオートコンプリートが生成されています。生成要素はこれだけではないものの、この要素はオートコンプリートの土台となっています。
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検索者の場所
検索するユーザーの場所・位置も、オートコンプリートが表示するキーワードに影響します。東京にいるのに沖縄の検索結果が表示されては、利便性を損ねるためです。
オートコンプリートは検索者のGoogleアカウントに紐づいた情報から表示されます。そのため過去の検索したことのある場所・地名や、現在の位置情報などからキーワードが予測表示されるしくみです。
検索者の言語
検索者の言語もオートコンプリートの予測結果に影響するとされています。
過去に検索した際に使用した言語や、Googleアカウントで設定された言語によって、オートコンプリートの結果が変わります。これもユーザーの利便性を重視したもので、日本にいるのに中国語の言葉が予測表示されないようにするためです。
トレンド
Googleはトレンドも考慮してオートコンプリートの予測結果を決定しています。
たとえばスポーツに関するトピックの場合、通常は競技のルールや選手の情報などを検索するユーザーが多く見られます。そのためオートコンプリートの予測でも、そのような結果が表示されます。
しかしそのスポーツで注目される試合や大会のときには、リアルタイムで試合の状況を知りたいユーザーや試合結果を知りたいユーザーが増加します。したがってオートコンプリートでも「速報」「結果」などといった言葉が予測表示されます。
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オートコンプリートのSEOへの活用方法
オートコンプリートはユーザーの利便性を高めるための機能ですが、SEO対策として活用することも可能です。ここでは、オートコンプリートのSEOへの活用方法を紹介します。
対策したいキーワードのロングテールキーワードを発見する
オートコンプリートは、記事コンテンツを制作する際のキーワード調査で役立ちます。
記事制作の際には、SEO対策をしたいメインの対策キーワードを決定してから、そのキーワードと関連性が高く検索ボリュームが少ないロングテールキーワードを調査します。そしてロングテールキーワードからユーザーのニーズを読み取ったり、ロングテールキーワードを記事のテーマとして制作したりします。
そのロングテールキーワードを見つける際に、Google検索のオートコンプリート機能が便利です。
検索窓にメインキーワードを入力すると関連性の高い検索キーワードが予測表示されますが、そのキーワードは多くのユーザーの検索実績があるものやトレンドのものです。そのためオートコンプリートで表示されたキーワードをベースにして記事コンテンツを制作することで、ユーザーのニーズにマッチした情報を提供できます。
新しい対策キーワードを発見する
頻繁に記事を制作していると、ネタ切れになってしまうことも珍しくありません。そのときにもGoogleのオートコンプリート機能を活用すると、新しい記事のネタのヒントを得られます。
たとえば50音を順番に検索窓に入力していき、どのようなキーワードが予測表示されるか確認していきます。予測表示されたキーワードのなかから自社サイトとの関連性が高いものを見つけ、新しい記事コンテンツの対策キーワードとして採用します。
空白を補完してもらいキーワード候補を発見する
Google検索のオートコンプリート機能は、空白を補完する機能もあります。単語と単語の間に「 _ 」(アンダースコア)を入力すると、その部分を補完したキーワードが予測表示されます。
たとえば「ブログ_SEO」と検索すると、以下のようなキーワードがオートコンプリートで表示されます。
ブログ タイトル SEO
ブログ 更新頻度 SEO
また、空白を補完する位置を変更することも可能です。アンダースコアを冒頭に移動させ「_ブログ SEO」と検索すると、別の予測結果が表示されます。
wix ブログ SEO
base ブログ SEO
ローカルSEOのキーワードを発見する
ローカルビジネスをしている会社は、オートコンプリートの結果からローカルSEOでの対策キーワードを発見できます。
ローカルSEOとは特定の場所に関連する検索の際に、自社や店舗などの情報を上位表示させるための施策です。対策方法はGoogleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)への登録が基本ですが、登録する情報を工夫することで上位表示されやすくなります。
たとえば「カフェ 渋谷」で検索すると、以下の候補キーワードが予測表示されます。
カフェ 渋谷 夜
カフェ 渋谷 コンセント
カフェ 渋谷 個室
その他のオートコンプリートの活用方法
オートコンプリートで予測されたキーワードは、SEO以外にも活用できます。主な活用方法を紹介します。
自社やブランド、商品などの評判を確認する
オートコンプリートで表示された結果から、自社や自社のブランド・商品の評判を確認できます。
検索窓に自社名や商品名などを入力し、予測表示されたキーワードが好意的なものなのか批判的なものなのかをチェックします。「〇〇(商品名)難しい」や「〇〇(商品名) 高い」などのキーワードが出たら、使い方をわかりやすくしたり価格を見直したりする必要があるでしょう。
またオートコンプリートで表示されるキーワードだけでなく、SNSや口コミサイトなども確認することで、より多くのユーザーの声を拾えます。
商品開発のヒントを得る
Googleのオートコンプリートで表示されたキーワードから、新しい商品開発のヒントを得ることもできます。
たとえば「スカート」と入力すると「静電気」がオートコンプリートで表示されます。つまりユーザーは「スカートから発生する静電気に悩んでいる」と考えられます。そこでスカートの静電気を抑制する商品や、静電気が発生しにくい素材のスカートを開発すると、ユーザーのニーズにマッチしたものを提供できます。
このように、ユーザーのニーズを調査する際にオートコンプリート機能は非常に役立ちます。
サイト構築のヒントを得る
自社サイトの構成で悩んでいる人は、Googleのオートコンプリートを活用してみるのも一つの手です。
たとえばアパレルのECサイトを運営している場合、ユーザーがほしい商品を快適に見つけられるために、カテゴリ分類が重要になります。そこでGoogle検索で「レディースシューズ」と入力してみると「大きいサイズ」や「スリッポン」が予測表示されるので、それに合わせたカテゴリを作ることでユーザーがほしい情報にすぐたどりつけるサイトを構築できます。
サイトのカテゴリ分けや構成で悩んでいる場合は、一度オートコンプリートで表示されるキーワードをチェックしてみましょう。
Googleオートコンプリート機能の注意点
Googleのオートコンプリート機能は非常に便利ですが、活用するにあたっていくつかの注意点があります。以下のポイントに注意しましょう。
過去の検索履歴やトレンドを無効にできる
オートコンプリートの設定は任意に変更でき、Googleアカウントに紐づく情報やトレンドのキーワードを無効にできます。
記事制作のヒントを得るためにキーワード調査をする際に、自身の検索履歴に基づいてオートコンプリートが表示されると、多くのユーザーのニーズとかけ離れたキーワードが予測表示されてしまう可能性があります。
また、トレンドのキーワードを有効にしていると、普段は検索ニーズのないキーワードが上位表示され、普段から一定のニーズがあるキーワードを見逃してしまうこともあるでしょう。
そのためオートコンプリートでキーワード調査をする際には、自身の設定を見直してから実行してください。
参考:https://support.google.com/websearch/answer/106230?hl=ja&co=GENIE.Platform%3DAndroid
オートコンプリートポリシーに違反するものは表示されない
Googleはポリシーに違反しないキーワードのみオートコンプリートで表示されるしくみになっています。オートコンプリートポリシーでは、以下のキーワードを除外しています。
- 危険なコンテンツ
- ハラスメント コンテンツ
- ヘイト コンテンツ
- 露骨な性表現を含むコンテンツ
- テロに関するコンテンツ
- 暴力や流血
- 下品な言葉や冒とく的表現
- 選挙に関連する候補
- 健康に関連する候補
- 名前を示された個人に関連する微妙で中傷的な言葉
参考:
https://support.google.com/websearch/answer/7368877
【補足】Google検索以外にも活用されているオートコンプリート技術
オートコンプリート技術はGoogle検索だけでなく、さまざまなシーンで活用されています。オートコンプリート機能が搭載されている主なものを紹介します。
デバイスで過去に検索したキーワードや閲覧したサイトの情報を保存する
Google chromeなどのブラウザにおいて、そのデバイスで過去に検索したキーワードや閲覧したWEBサイトの情報が保存され、オートコンプリート機能で予測表示されることがあります。
Google検索で検索窓にキーワードを入力した際、過去に検索したキーワードが表示されたり、閲覧したことのあるサイトのタイトルやURLが表示されたりします。これもオートコンプリート機能の一種で、ユーザーの利便性を考慮したものです。
デバイスで入力したIDやパスワードのログイン情報を保存する
インターネット上のサイトでIDやパスワードを入力した際、それらの情報を保存して次回ログインの際に自動で表示される機能もオートコンプリートです。
毎回ログイン情報を入力する必要がないため便利ですが、そのデバイスが盗難された際などの不正利用につながるリスクもあるため、しっかりと考えてから設定しましょう。
Excelで同じ列のセルに入力された文字を反映する
Excelにもオートコンプリート機能が搭載されています。
セルに文字を入力した際、同じ文字が含まれたセルが同列にある場合、そのセルと同じ内容が自動で反映されます。同じ内容を入力したい場合は便利ですが、違う内容を入力したい場合は入力ミスを招くこともあるため、注意して使いこなしましょう。
まとめ
オートコンプリート機能は、Googleで検索するユーザーにとって非常に利便性の高い機能です。Googleが掲げる「ユーザーファースト」を実現する機能の一つであり、今後さらに精度が高くなっていくと予想されます。
また多くのユーザーが検索しているキーワードやトレンドのキーワードから予測表示されているため、記事コンテンツの制作やサイト構築の際にも活用できます。さらに使い方次第では、自社の評判チェックや商品開発のヒント獲得も可能です。今回紹介した内容を参考に、ぜひ自社の活動にオートコンプリート機能を役立てましょう。
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