【徹底解説】オウンドメディア立ち上げ手順|注意点と外注方法も紹介

コンテンツマーケティング

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オウンドメディア立ち上げ
UPSPICE 編集部
UPSPICE 編集部

「オウンドメディアを始めたい」「コーポレートサイト内にブログページを構築したい」コンテンツマーケティングの重要性が広く認識されるようになっている中、上記のようにWEBメディアを立ち上げたいと考える企業が増加傾向にあります。

しかし、実際にWEBメディアを立ち上げるにあたり、進め方や準備しなければいけない項目が分からずに、なかなか進まないという企業も少なくありません。

本記事ではWEBメディアの立ち上げ手順を大まかに3ステップに分け、それぞれどのように進めたら良いのかを解説します。メディア立ち上げの注意点や、構築や政策を外注する場合の注意点にも触れているので、ぜひ参考にしましょう。

この記事の目次

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メディア立ち上げ手順1:戦略立案

メディア立ち上げ手順の第1ステップは戦略立案です。「戦略なくして戦術なし」と言われるように、戦略を立てなければ方向性や軸が定まりません。まずはメディアの軸となる戦略立案から始めましょう。

目的の明確化

最初に、オウンドメディアを始める目的を明確にします。目的が定まっていれば、ターゲット像や記事の内容も定まりやすくなります。

オウンドメディアの目的は企業によって異なりますが、主に以下の目的で運営している企業が多いでしょう。

  • 新規リードの獲得
  • 既存顧客への情報発信によるLTV最大化
  • 他社との差別化によるブランディング
  • 商品やブランドの認知度拡大
  • 採用活動

また、オウンドメディアでマネタイズ(収益化)につなげている事例もありますが、最初からマネタイズを目的としてしまうとオウンドメディアの本質からは外れてしまいます。

マネタイズを目的とするWEBメディアは一般的に「商業メディア」と分類されるので、アフィリエイトやアドネットワーク広告などで収益化を図りたい場合は、オウンドメディアではなく商業メディアの方向性でメディアを構築しましょう。

ペルソナ設計

WEBメディアの立ち上げでは、誰に向けたメディアかという視点も求められます。たとえば「新規リード獲得」を目的としたメディアと「採用」を目的としたメディアでは、ターゲットとなる読者は大きく異なります。

対象となる読者像が定まっていれば、読者が求めている情報をキャッチアップした記事を制作でき、有益なメディアに成長できるでしょう。

自社メディアのターゲットを明確化するには、具体的な人物像となる「ペルソナ」の設計が有用です。具体的な読者像を思い描くことで、読者が検索するシーンやキーワードを想定できます。

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競合分析

自社と同じ業界のWEBメディアや似たようなテーマを取り扱っているメディアは、対策キーワードで競合となりえます。立ち上げの時点で競合となるメディアは押さえておき、どのような内容の記事をどのくらいの頻度で更新しているのかチェックしておきましょう。

昨今さまざまな企業がWEBメディアを立ち上げているので、インターネット上には類似のメディアが乱立している状態です。そのため、その会社独自のオリジナリティがあるメディアが求められています。

競合分析はテーマや切り口を参考にするだけでなく、競合と差別化できる自社独自のポイントを見出すためにも必要なのです。

メディアコンセプトの決定

これらのステップを経て、メディアのコンセプトを決めます。メディアコンセプトとは、簡単に言うとメディア全体のテーマのことで、企業が読者にどのような情報を届けたいのか端的に表したものです。

メディアコンセプトがなくてももちろん運用は可能です。しかし、コンセプトはメディアに統一感を生み出し、専門性を高める役割を持つためにはコンセプトを設計しておくと良いでしょう。

著名なメディアコンセプトは、以下のものが挙げられます。

・サイボウズ式「新しい価値を生み出すチームのメディア」(サイボウズ株式会社)
・キャリアハック「テック業界で働く人のためのWEBメディア」(エン・ジャパン株式会社)
・MONEY PLUS「くらしの経済メディア」(株式会社マネーフォワード)
この例のようにシンプルでわかりやすいコンセプトにすると、一目でどのようなメディアが理解できます。

メディア立ち上げ手順2:サイト構築

オウンドメディア運用では、コーポレートサイト内にブログページを構築して運用するパターンと、コーポレートサイトとは別でオウンドメディアを立ち上げるパターンがあります。

既存サイトとは別でメディアを立ち上げる場合には新たにWEBサイトを構築しなければいけないため、以下の順序で進めましょう。

インフラ選定

まずはWEBサイトを構築する土台となるインフラを選定します。インフラには、自社内サーバー、ホスティング(レンタルサーバー)、クラウドサービスなどの種類があります。

運用や管理の手間、利用料金、利用できる容量、対応可能なアクセス数など、さまざまな視点からインフラを選定しましょう。

ドメイン決定

オウンドメディア用のドメインを取得することも忘れてはいけません。

ドメインは、コーポレートサイトのサブドメインやサブディレクトリで取得する方法、もしくは新たに別のドメインを取得する方法があります。コーポレートサイトとの関連性などを考慮してドメインを決定しましょう。

ドメインは、メディアのコンセプトに近い文字列で設定するとブランディングはもちろん、ユーザーにもわかりやすく認知してもらえます。

インハウスorアウトソースの決定

WEBサイトの構築には専門的なスキルとリソースが必要です。社内リソースの有無により、社内で制作するか(インハウス)外部のリソースに外注するか(アウトソース)を検討します。

社内にWEBエンジニアがいる場合は、インハウスでの構築が可能です。オウンドメディア構築のために新たに人材を採用することも考えられます。

社内に人材がいない場合や、人材がいても別の仕事でリソースが足りない場合は、アウトソースを検討しましょう。WEB制作会社に依頼したり、クラウドソーシングサービスでフリーランスエンジニアを探したりする方法があります。

メディア立ち上げ手順3:運用方法決定

​記事制作チーム体制メディアを安定して運用していくための方法も決定しておきましょう。立ち上げ段階で以下の項目を決めておくと、スムーズに運用できます。

編集者やライターの確保と体制構築

継続的に記事を更新していくためには、体制構築は欠かせません。まずは記事執筆の根幹を担う、編集者とライターを確保しましょう。

時折「WEB担当者が一人で記事執筆や更新を行っている」という話を耳にしますが、負担が大きすぎて更新が滞ってしまったり、担当者の退職に伴い更新が止まってしまったりするリスクがあります。

専門的なライターと記事の編集・投稿を行う編集者は確実に確保しておき、質の高い記事を安定して更新できるよう整えましょう。

さらに、全体の進行を管理するディレクターや、ホワイトペーパーやCTAを作成できるデザイナーなどがいれば、さらに安定的な運用が可能です。

レギュレーションやルールの策定

メディア運用におけるレギュレーションやルールを策定します。

更新頻度や更新フローだけでなく、記事執筆における単語表記や画像サイズなど細かい点まで決めておくと、後にオウンドメディアが成長して関わる人物が増えた場合にも安定して運用できます。

集客方法の検討

メディアにアクセスを集めるための集客方法を決めましょう。WEBでの集客方法は、主に3パターンになります。

・検索エンジンでのオーガニック検索からの流入(SEO対策)

・自社のSNSアカウントからの流入

・リスティングやDSPなどのWEB広告

SEO対策は上位表示されれば大きな集客が見込める施策です。SEO対策を基軸として、SNSやWEB広告なども併用して集客しましょう。

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分析方法・ツールの決定

オウンドメディアの価値を高めていくためにはPDCAは欠かせません。記事を公開して終わりではなく、効果測定をしてリライトする必要があります。

どのようなフローで分析をしていくのか、どのツールを使うのか、具体的に定めておきましょう。

SEOツールは、無料・有料ともにさまざまな種類があります。それぞれの特徴や使い方を比較してツールを選定してください。

またGoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスといったGoogleが提供しているツールも活用すると良いでしょう。

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オウンドメディア立ち上げの際の注意点

オウンドメディアを立ち上げるときには、以下の注意点を意識します。

CMSを使う

記事投稿を効率化するため、CMSを使ってサイトを制作しましょう。CMSは、HTMLやCSSなどのプログラミング言語の知識がなくても、デザイン性の高いWEBページを簡単に制作できるシステムです。

CMSで最も利用されているのはWordpress(ワードプレス)ですが、他にもBlueMonkeyやMovable Typeなどもあります。さまざまな種類があるので、コストや機能などから自社に最適なCMSを選択しましょう。

レスポンシブデザインにする

スマホの普及により、WEBページをモバイルデバイスで閲覧する読者が急増しています。しかしパソコン用のWEBページをスマホで閲覧すると、文字が小さくなったり表示速度が遅くなったりして読者にストレスを与えかねません。

自動でスマホ用ページに最適化できるレスポンシブデザインを採用することで、いちいちスマホ用ページを作成しなくても済みます。

Googleでも「モバイルフレンドリー(MFI)」という概念を提唱してスマホ対応しているWEBサイトを高く評価しています。レスポンシブデザインでモバイルフレンドリーなWEBサイトにしましょう。

CTAを決める

記事の中間や下部などにゴールとなるCTA(コール・トゥ・アクション)を設置すると、コンバージョン率を高められます。

CTAをクリックすると、ホワイトペーパーダウンロードや商品購入などのページに遷移するよう構築します。

CTAボタンのデザインによりクリック率が変動するため、ABテストなどを行って効果を図りましょう。

記事コンテンツに一貫性をもたせE-A-Tを満たす

メディアに掲載する記事は、コンセプトを軸に一貫性をもたせます。コンセプトから外れた記事があると、読者の混乱を招いてしまうでしょう。

記事に一貫性があると、メディアの専門性や信ぴょう性が高まります。Googleでは「E-A-T」という専門性・権威性・信頼性の3軸を評価基準として重視しているため、メディアの専門性が高まることでE-A-T対策にも効果的です。

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効率を上げるオウンドメディアの外注方法

社内に記事制作や分析のリソースが不足している場合、無理をして作業するとメンバーの負担が大きくなり更新が滞ってしまいます。

負担を最小限に抑えて成果を最大化するためには、うまく外注を使うのも一案です。以下ではメディアの立ち上げや運用を効率化する外注方法について紹介します。

外注のメリット

外注すると、社内にリソースが不足していてもスムーズに運用できます。

専門的なスキルを持つ人材が社内にいない場合、新たに採用したり教育をしたりする必要がありますが、専門的な会社に外注すると採用や教育のリソースが必要ありません。

自社の社員は本業に専念できるため、生産性向上も期待できます。

立ち上げから運用までトータルで外注する

社内のリソースがない場合は立ち上げから運用までトータルで外注できます。

立ち上げ時の戦略策定からWEBサイト構築、さらには記事執筆や分析までをオールインワンで依頼できるため、自社の負担がなく成果を上げられる点がメリットです。

ただし、社内にノウハウが蓄積されないため、内製化への切り替えが難しいというデメリットもあります。

サイト制作のみ外注する

エンジニアのリソースがなくても、オウンドメディア運用のリソースは確保できる場合は、サイト制作のみを外注することも可能です。WEB制作会社やクラウドソーシングサービスで依頼する方法があります。

しかし、システムトラブルが起きたときに対応できる人材がいない点には注意が必要です。

記事制作のみ外注する

継続的に高品質な記事を作成するのは骨が折れる作業なので、記事制作のみ外注する方法もあります。

クラウドソーシングサービスでライターを確保すると、ライターの得意分野やスキルによって納品物のクオリティにバラつきが生じるケースもあります。

キーワード選定から納品まで一貫してサポートしてくれるライティング専門会社に依頼するのがおすすめです。

まとめ

WEBメディアの立ち上げは大変そうなイメージがありますが、正しい手順で着実に進めることで自社の優位性をアピールできるメディアになります。

まずは、戦略を策定して軸を定めてから進めることがポイントです。もし社内にリソースがない場合は無理に内製化せず、うまく外注を活用しましょう。

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